「神頼み」ではない。私たちが仕事始めに、まず地元の神社へ向かう本当の理由。
明けましておめでとうございます。今井メッキ工業所です 仕事始めの朝。 まだ街にはお正月ムードが残る中、私たちは毎年恒例となっている地元の神社への参拝に向かいました。 いつもは薬品の匂いや蒸気の中で、真剣な眼差しで製品に向き合っている社員たち。 今日は少し着慣れないスーツ姿で、冷たく澄んだ冬の空気の中…

明けましておめでとうございます。今井メッキ工業所です
仕事始めの朝。
まだ街にはお正月ムードが残る中、私たちは毎年恒例となっている地元の神社への参拝に向かいました。

いつもは薬品の匂いや蒸気の中で、真剣な眼差しで製品に向き合っている社員たち。
今日は少し着慣れないスーツ姿で、冷たく澄んだ冬の空気の中、砂利を踏みしめて一列に並んでいます。
その背中を見つめながら、私はふと、こんなことを考えていました。
この神社の神様から見たら、私たちの姿はどう映っているんだろう?と。


もしかしたら、こんなふうに思ってくれているのかもしれません。
(以下、妄想:神様の視点)
「おや、今年もまた彼らがやってきたな。
いつもは繊細なメッキ加工の現場で、ミクロの世界と戦っている男たちが、今日はパリッとしたスーツを着て、神妙な顔をして登ってくる。
入社したての若手もいれば、この道数十年のベテランもいる。
ここに来る人間の多くは、『もっと儲かりますように』『楽ができますように』と、たくさんの欲望を置いていくものだ。
けれど、この一団は少し違う。
彼らが一列に並んで頭を下げた瞬間、境内の空気がふっと静まるのだ。
聞こえてくるのは『願い事』じゃない。もっと切実で、温かい『確認』の声だ。
あるベテラン社員は、横の若手を気にかけてこう思っている。
『隣のアイツ、だいぶ腕を上げてきたな。今年はもっと難しい仕事を任せてみるか。しっかり支えてやらんとな』
また別の社員は、静かにこう念じている。
『今年も一年、全員が健康で、笑顔で働き続けられますように』
彼らは私に『何かをくれ』とねだりに来ているんじゃない。
『隣にいる仲間と共に、良い仕事をする』という覚悟を、確認しに来ているのだ。
自分たちの利益よりも、チームの和と技術の向上を本気で祈る。
そんな連中が仕上げる製品が、輝かないはずがないよな。
今年もまた、彼らは良い仕事をするだろう。
彼らの背中には、目には見えないが、『誇り』という最強のお守りが宿っているのだから」
……なんて、少し想像しすぎでしょうか(笑)。
でも、参拝を終えたあと、ある社員がボソッと言ったんです。
「俺が毎年ここで願うのは、もう何十年もたった一つだよ。『今年も全員が、心身ともに健やかに、いい顔で一年を終えられますように』。それだけだ」

その言葉を聞いて、あながち私の想像も間違っていないな、と思いました。
仕事は、自分のためだけにあるんじゃない。
「今日も仲間が元気でいてくれること」への感謝と、優しい祈りから始まるのだということ。
そんな当たり前だけど大切なことを、神社の静寂と、先輩たちの背中が教えてくれた気がします。
冷たい風の中にも、確かな温かさを感じた仕事始め。
私たちの仕事は、今年もこの場所から、この想いと共に動き出します。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
